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JJPW川崎大会、メインイベント「神崎嶺、日向明美 VS. 森下多美子、飯星百合香」は、二週間後の横浜で神崎が森下のJJPWチャンピオンベルトに挑戦するタイトルマッチの前哨戦であった。だがしかしここで開始早々大アクシデントが発生した。驚いたことにかっての遺恨の敵「ヘルファイア業火」が突如乱入してきたのだ。当然場内は騒然となるも、森下とパートナーの飯星は何故か悪い顔でニヤニヤ含み笑い。神崎は特にヘルファイアに驚くでもなく「よう炎上デブス!」と軽口の悪口を叩くと、「………!! んだとコノやろーっ!!」と早速キレたヘルファイアが、手にしていた脚立をロープ越しに比較的フルスイングで神崎に投げつけた。神崎はつい森下を庇う形でそれを右腕に受けてしまい、そのまま腕を抱えてしゃがみ込んでしまった。「ちょう何すんスか!」とパートナーの日向が乱入者ヘルファイアにつっかかるも、続いてリングに現れたヘルファイアのパートナー「レクイエム小野田」にガードされ、二人は激しいもみ合いに。セコンドの新宮と結城も臨戦態勢でこの事態を伺った。場内は「なんだ、なんだ?」、「このタイミングでヘルファイアが乱入って?」、「えー、いまさらこの間の続きかよ?」などとざわつき騒然となっていったが、あろうことかアクシデントこれだけでとどまらなかった。そこにさらなる乱入を被せせてくる者、いやその一団が現れたのだ。突如花道に巨大な軍旗が翻ると、黒ずくめの軍服姿の一団が現れ、リングに接近した。観客はさらに混乱しながらも、この軍団の姿を確かめると声を上げてこれを歓迎する者もいた。「処刑帝国ゾオン」、それは現在大ブレイク中の亡女のヒールユニットの一団であった。総統のアドミラールQ(倉成千春)率いる南郷と氷川、それに加えて驚くことに、もう1名、新規軍団員とおぼしきゾオンのT シャツを着た女子レスラーが加わっていた。その顔を見て新宮は激しい衝撃を受けるのであった。いや新宮ばかりではなく関係者、お客さんも相当驚愕した様子であった。「え、あれって?」、「嘘だろ? ゾオン入りかよ」、と注目を集めるその人はすぐに「まひろー!」、「マヒローン!」と声援を聞くに確かめるまでもなく、現在新宮の因縁中の因縁女子レスラー「由良まひろ」その人であった。間髪入れず新宮は由良と倉成に飛び掛ろうとしたところを結城に制止された。新宮「なんでまひろがゾオンにいるんだ? それに倉成さんだって今日は乱入しないって言っておきながら意味わかんないよ!」 結城{まあ、まて真希、事情が分かるまで少し見守ろう。今お前が出て行ったらもっとややこしくなるだろ」 新宮「ううん、……確かにね」 新宮ここは堪え、先ずは事態を見守ることにした。リング上の乱入者らは「神崎のドブス野郎! 勝負しろ!」、「プロレス界の秩序を乱すものは処刑!」などと、またそれぞれ訳の分からないことを言うばかりで、関係者、及び観客はさらにもっと訳がわからずにいた。JJPWの若手や、神崎派の新宮や結城らもリングに上がり、一時はカオスな状態となり色々小競り合いゴタゴタがあったが、最終的にヘルファイアとアドミラールの要求は森下の持つJJPWのチャンピオンベルト挑戦権であると表明した。そこで森下の参謀役飯星が調停役となり、まるで事前に打ち合わせでもしてたかのように、うまいこと三者を相手に話しをまとめた。それによると今回の試合はノーコンテストで中止。その代わり次回横浜のタイトルマッチの条件を変更し、セミファイナルでヘルファイアvs.アドミラールvs.神崎嶺の3wayマッチを行い、その勝者がそのままがメインで森下のJJPWタイトルを賭けて戦う、といった内容であった。この提案に日向が憤りを露わにし「それっておかしくないっすか? それじゃあ嶺さんの条件がただ悪くなってるだけじゃないっすか。何勝手なこといってんすか!」と飯星ら運営に詰め寄った。ここで決定権は対戦者の神崎に託されたが、神崎は日向をなだめながらこの条件を二つ返事で快諾した。神崎が語るには「ラッキー! 願ったり叶ったりってやつ。Ok! ノープロブレム! カモンベイビーちょうどいいじゃん! アイドルババアボコボコにする前に、前々から目障りだった炎上デブスとイカレ軍人ぴっぴをこの際まとめてブッ飛ばせるなんて盆と正月みたいじゃないのよー! 両手に花、いや仇花か、ま、何でもいいや、お二人様まとめてかかってきな、この嶺様がお相手してやんよ! わりとガチ目でやってやるから当日おしっこ漏らして泣いて帰らないようにね♡ アッハハハハハハ、ハーッハハハハハハ!!(大笑)」であった。神崎の豪快な笑い声の陰で事がうまく運んだ森下と、次回の横浜大会の前売り券が飛ぶように売れ、泣いて喜ぶ飯星の笑い声もこれに重なったという。
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