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新宮真紀&結城明日香の「V-GIRLS日本五街道プロレス無宿暗夜行路道中」ドサ周り行脚もついに最後の巡礼地、東海道は静岡県の清水港に辿り着いた。美しい富士山をバックに海開きには少し早い初夏のイベント(架空)、『駿河湾海上相撲大会』に特別ゲスト参戦するのであった。前回の岐阜ストリップ劇場出演同様、もはやプロレスではなくなっているのであるがこれもまた経験である。この海上相撲の出場者は地元中心の一般参加者がメインで、ちびっこの部、青年の部、ギャルの部、シニアの部とあり、中でも(水着♡)ギャルの部の人気が高く、参加者、観客(ヒマそうな男性中心)ともに多くの人数が集まった。新宮と結城はプロの格闘家として、招待選手、張り出し大関との特別枠といったエキシビジョンマッチで二人が相撲で激突するのであった。勝敗の行方は相撲ルールでは新宮有利、ほぼ得意の打撃技が禁じ手となる結城は不利との見解が強かった。――新宮「明日香、今日は負けないぜ! こう見えても私はお相撲さんは経験者らよ。それも小坊のときに無双しすぎて大会を出禁になった過去があるんよ!」「そうか、真希は手強いな。私が父上から教わった相撲は、色々違くて、甲冑アリ、空中戦アリのヤツだったからなあ……」「それ相撲じゃないよ……。よしっ、負けたほうがアイスおごりだからね」「ああ、わかった、でもおてやらわかに」「ごっつあんです☆」そして二人は水着(リンコスではなく普通の)に着替え、その上に相撲の褌をしめた恰好になった。そしてなんだか嬉しいような恥ずかしいような違和感と、変なテンションもって海に浮かぶ土俵入り。行司兼放送係のマイクで西方~「新宮真紀」、東方~「結城明日香」があり、「わー」、「わー」と防波堤で見守る一般客は現役女子プロレスラー登場に対しても普通の声援。さっきの際どい水着のネーチャンは素人ながら大声援であったことがちょっとだけ引っかかるが、ここは観客への笑顔は忘れず、二人してサービスでそれっぽい四股を力強く踏む。足場が不安定に揺れて滑るのが要注意だ。お互い向かい合うと、お遊びイベントとはいえ神妙な面持ちとなり緊張感が高まる。いよいよ立ち合い、待ったなし 「はけよい! のこった!」 二人は全力でがぷり相四つに組む、すぐさまパワーで優位な新宮が結城を猛烈に押す。足場が足場なだけに踏ん張りが効かず早くも結城は土俵際。海にドボンしたら負けとまさに背水の陣といったところ。しかし格闘技センスに長ける結城は習わぬ相撲センスを発揮し、足を掛けたり、手を返したり、相手の力をすかしたりでなんとかぎりぎりのバランスを保つ。するとそこで予想外の波がきて土俵が大きく揺れた瞬間勝負は決した。結城のマワシをがっつり掴みそのまま全力の投げに賭けた新宮のわずかな間隙をつき結城が習わぬ反り技(たすき反り)で、新宮のバランスを崩して胴体を豪快に持ち上げた。「うわあああああああああ!」お客さんは珍手に歓声があがる。新宮「なあーーっ?」 結城「あっ?」 ――ダッパーーーン! 新宮は見事海中に撃沈、しかし土俵に残った結城も腰回りを抑え恥ずかしそうに狼狽していた。なんと褌を新宮に取られてしまったのであった。モロ出し、いや水着は無事だったので全然モロではないが、結城はとても恥ずかしそうな表情、そして相撲では褌を取られては負けである。行司とボート上の審判員の協議の結果、軍配はオマケで両者勝利という結果となった。向こう岸から見物客の暖かい拍手と声援を受け、大会本部より特別賞品の名産ミカンとお茶のセットを渡される。そして旅の果てにみた青い海と空、そして雄大な富士山、さらには集まった土地のみなさんのあふれる笑顔が、新宮と結城のこれからの前途を祝福するかのようにキラキラ光り輝いて見えた。

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