FC2ブログ
p356
真夏の大阪大会が行われる大阪城センターで「ビッキー ジェニファーソン」&「サリー ガルシア」のオーバーキル・パワーズとの一大対戦を前に、控室に待機する「新宮真希」と「結城明日香」のV-GIRLSペア。いまだ緊張感のカケラもないフワっとした感じの二人に亡女社長「上原五十鈴」は不安げな表情で語りかけた。上原「ところで今日の試合大丈夫なんだろうな?  タッグタイトルが掛かっているんだからな。たのむぞほんと」 新宮「わかってます、わかってますよ、要はあの外国人ちゃんたちに勝ちゃあいいんでしょ、勝ちゃあ。勝って無事ベルトは守りますよ、任せてください。ついでに死んだまひろの仇もとりますよ!」 結城「右に同じ」 由良「こら! うちを勝手に殺すなっち、適当なことぬかすときさんば殺すど! アポタン新宮がっ」と控え室に「由良まひろ」が入ってきた。新宮「あ、まひろ、ちっ、なんだ元気そうじゃん」 由良「ちっ、てなんだよ! とっくに退院したけん、ただの検査入院たい」 葛西「もう先輩相変わらずなんだから、てかさらにトラブルメーカーとして進化しましたね」と由良と共に入ってきた「葛西ミミカ」がツッコミを入れた。新宮「やあミちゃんじゃない、久しぶり、見ないうちに大きくなったねえ……」とミミカの胸を覗き込むようにガン見した。葛西「もう、おっさんかっ! そうゆう先輩の胸とかお尻前より垂れました? 絶対アイスの食べ過ぎですよ!」 新宮「いやん、言わないで(照笑)」 由良「……ばってん、きさんまこっつ大丈夫と? 今日の相手は半端ないぜや! かなり気合いば入れていかんとマジで殺されとっと! 明日香もわかってんね?」 新宮 結城「ええ、まあ……」 由良「ビッキーもサリーもパワーとテクはハンパないけど、スタミナにやや問題があると見たちよ、相手のペースに乗らずに長期戦に持ち込めばあるいは……、って聞いてる?」 新宮 結城「ええ、もちろん」 由良 葛西 上原「ふう……(大丈夫かよ?)」 上原「とにかく頼むぞ、亡女のベルト、そしてこの国の女子プロレス界の誇りを守ってくれよ 全部お前たちの肩にかかってるんだからな、この一戦におまえらのプロレスのすべてをかけろよ!」 新宮「わかってまっ、わかってますー、みなさん私たちを誰やと思つてますのん!」 由良 葛西 上原「(だから心配なんだわ!)」 ――そして試合開始時間が迫り、選手入場の時間となった。亡魂ルンバの入場テーマに乗り、4カ月ぶりに亡女に戻ってきたV-GIRLSの新宮と結城、入場の際、雰囲気からして明らかに劣化した両者に地元大阪ファンのコテコテな野次(特に大阪では不人気な二人)が飛び交った。「なんやねん自分らなんで戻ってくんねん!」 「コラ! 新宮やる気あるんか! 景気づけにおいどしばいたろか(笑)」 「結城眠たいんか! 生理かワレ!」 それに対して新宮「まいど」、「おおきにな」とここは関西風に返しながら花道を進む、結城も意に介さずで新宮に続く、ロープ越しに懐かしいリングに深々と頭を下げた二人。ここで亡女に帰ってきたことを実感する。ロープをくぐった新宮は「やっぱりおうちが一番」と旅行帰りの母親みたいな念が浮かぶ。V-GIRLS入場後、突如会場に大音量のEDMのミュージックが鳴り響く。すると盛大なスモークと強烈なスポットライトの中から、敵軍「オーバーキル・パワーズ」のビツキー&サリーが姿を現した。「ワーワー」、「ビッキーはーーーん♡、サリーはーーーん♡ まってたでー!」、「ブサガールズなんてイテモタレ!!」と演出も声援も格差が圧倒的であった。ビッキー開口一番「ビューティフルイズパワー、パワーイズアメリカ、アメリカイズナンバーワン! yeahhhhhhhhh!!」とお馴染みのフレーズを絶唱。その自信に満ち満ちた笑顔とボディを見せつけて花道を進軍。お客さんは圧倒されつつも彼女たちを熱烈歓迎ムードに。そしてリングインしたビッキーとサリーの笑顔が突然消え、ビッキーがもの凄い形相で新宮を睨みつける。もちろんこの間の記者会見の紛争が火種であった。サリーも深い恨みのこもった表情、それもそのはず実はサリーはあの記者会見当日、自慢のタブレットを乱闘の際に破壊されてしまったのだ。ビッキーが親指で首を刈るアクションで「キル! マキ・シングー!」と場内に響く大声で処刑宣告。「うおおおおおおおおおお!!」場内はいっきに緊張と圧に支配された。ヘラヘラしていた新宮、やや半笑いの目が変わり、日本語(関西弁)で返す。新宮「なんて?」
スポンサーサイト